第69回自由民主党秋田県支部連合会定期大会を開催するにあたり、ご臨席を賜りましたご来賓をはじめ、ご出席頂きました支部長、代議員、党員党友、国会議員、顧問並びに県議会議員の皆様に御礼申し上げます。

 昨年の第68回定期大会以降の党活動などについて、その概要をご報告いたします。

 最初に、昨年9月、秋田県第二選挙区支部長金田勝年衆議院議員が次期衆議院選挙に出馬しない意向を表明しました。参議院議員を2期12年、衆議院議員を5期15年にわたり秋田県選出の国会議員として、第97代法務大臣をはじめ政府及び党本部の要職に就かれました。また、秋田県連会長としても「ふるさと秋田」のためにご尽力されました事に心より感謝申し上げます。

 これに伴い、秋田県連は、衆議院議員任期の折り返し地点を迎え常在戦場にある、衆議院議員総選挙に向けて「自民党秋田県第二選挙区支部長予定者選考委員会」を設置いたしました。選考委員会において支部長予定者は自民党員から公募することとし、各支部へ公募や推薦などのご協力いただくこととしました。

 公募の結果、提出期日までに3名の方が支部から推薦申請があり、選考委員会による申請者の面談及び協議が行われました。結果、10月15日に開催された秋田県連総務会におきまして大館市長福原淳嗣氏が満場一致で、「自民党秋田県第二選挙区支部長」に決定されました。なお、金田勝年衆議院議員は支部を「自民党秋田県衆議院支部長」へと改め政治活動を継続されております。

 次に、内政関係の報告であります。ロシアによるウクライナ侵略やイスラエルとイスラム組織ハマスの武力衝突などが世界的な物価高や急速な円安、エネルギー価格の急上昇など日本の経済にも大きな影響を及ぼす中、わが党は総予算をはじめ内外の諸課題に的確に対応する法案や国民生活に資する法案を多数成立させ、政権与党としての責任を果たしてまいりました。

 昨年9月に発足した、第2次岸田第2次改造内閣として向かえた第212回臨時国会において、令和5年度補正予算は総額約13兆1,992 億円に上り「デフレ完全脱却のための総合経済対策」を実行する財政的な裏付けとして計上され成立しております。

 また、令和6年度予算は3月に、一般会計の総額112 兆5,717億円が可決、成立しております。「歴史的な転換点の中、時代の変化に応じた先送りできない課題に挑戦し、変化の流れをつかみ取る予算」と位置付けておるほか、1月に発生した能登半島地震への対応に予備費5,000 億円の増額を行っております。

 次に、憲法改正であります。憲法改正実現本部では、国民の理解を得るため憲法改正研修会と衆・参憲法審査会での議論を憲法改正に向けた車の両輪と位置付け、積極的に活動を展開してまいりました。憲法改正研修会のついては、都道府県支部連合会の「憲法改正実現本部」などで、令和4年以降1,000 回を超える研修会などが全国各地で精力的に開催し、各種報道機関の世論調査によれば、半数以上の国民が憲法改正に賛成と回答されています。

 次に、秋田県内の最近の経済状況でありますが、全体として緩やかに回復しております。本年4月の産業別動向では、電子部品の生産額は、スマートフォン向けが回復の兆しがみられないものの好調な車載向けが全体を下支えしており、3ヶ月連続で前年を上回っております。機械金属の生産額は、輸送機械のメーカーの国内向け生産が抑制され、2ヶ月連続で前年を下回っております。木材業の生産量と出荷量は、普通合板が5ヶ月連続で前年を上回り、製材品は3ヶ月連続
で前年を上回っております。建設業関係は、公共工事請負額が4ヶ月ぶりに前年を上回りましたが、地元大手建設業の受注額は3ヶ月連続で前年を下回っております。住宅着工数は、3ヶ月連続で前年を下回っており、個人消費は、新車乗用車販売台数が一部メーカーの出荷台数の減少などの影響により4ヶ月連続で前年を下回っております。小売販売額は10ヶ月連続で前年を上回っており、全体的として緩やかに回復しております。

 雇用関係では、4月の有効求人倍率は1.32倍となっており、新規求人数は前年比5.2%増となり、14ヶ月ぶりに前年を上回っております。事業主都合離職者数は前年比22.0%増となり、2ヶ月ぶりに前年を上回っております。

 自民党秋田県連は今後とも景況や雇用情勢を注意深く見守り、所属国会議員や県議会議員を先頭に県内各地域・各企業団体などの要望の実現に努力してまいりましたが、なお一層、県民の皆様の暮らしや豊かさに直結する施策の推進に努めてまいりますとともに、これまでの経験を生かし、地方に経済好循環の成果を広く行き渡らせること、そして、この流れを確かなものにする政策に取り組んでまいります。

 次に、県支部連合会各部門の活動状況でありますが、初めに政務調査活動関係であります。

 昨年7月の秋田市・男鹿市・仙北市・五城目町などで発生した豪雨災害に対し、秋田県連は直ちに「豪雨対策等災害対策本部」を設置したほか、秋田市において被害状況の調査をするため、党本部から武田良太災害対策委員長、佐藤信秋災害対策委員長代理、進藤金日子災害対策委員会事務局長が県連所属地元県議会議員などと災害現場の視察を行っております。また、被災された方々のご意見ご要望及び青年局によるボランティア活動を通じた情報や提案を「県連豪雨対策等
災害対策本部」が取りまとめて記録的な大雨災害に関する要望書を秋田県知事へ提出しております。

 全国政務調査会長会議が昨年7月に党本部おいてリモート形式で開催され「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」及びこどもや子育て政策の方向性を示した「こども未来戦力」について意見交換を行っております。また、党大会に先立ち本年3月は、物価高から国民生活を守るための持続的・構造的な賃上げの実現などについての意見交換を行っております。

 県予算の関係では、昨年11月と本年5月の2回にわたり、秋田県知事から政府予算に対する提案・要望事項の説明があり、この要望について知事を始めとする県幹部及び自民党県連国会議員並びに県連役員が意見交換を行っております。

 昨年も各地域の党員党友や各種団体からの要望や陳情がありましたが、これらのご意見や各種要望などにつきましては、国の施策については、自民党県選出国会議員と意見交換をしながら、党本部の政務調査会を通じて国へ要請しているほか、県の施策については具体的な実施を県議会などで協議し、成案化するなどその実現に努めております。

 次に、組織活動であります。県支部連合会の基盤である支部組織の充実・強化を図るため、休眠支部や活動が停滞している支部の活性化と組織化に努めてまいりました。

 昨年も、国会議員を中心に党の支持基盤強化・党勢拡大のため、例年以上に力を入れて党員の獲得に努めてまいりました。その結果、令和5年12月末の党員数は、地域支部7,474 人、職域支部3,670人の合計11,144 人となり、3年ぶりに前年末と比較して529人の増員となりました。県連所属国会議員の支部や県議会議員の支部が原動力となって新規党員を確保し増員したことが党員の増加に大きく貢献していることを報告させていただきます。

 毎年のことではありますが、地域支部・職域支部ともに党員獲得による党勢拡大が喫緊の課題となっており、各支部が支部設立要件の党員50人を満たす運動を展開するとともに、国会議員の支部が引き続き党員獲得運動に力を入れるほか、県議会議員や各級議員が党員獲得運動の中心となってさらなる党勢拡大に努めてまいります。

今月13日に県連において、党本部より参議院幹事長松山政司参議院議員、参議院副幹事長堀井巌参議院議員、越智俊之参議院議員が出席し、わが党派閥の政治資金パーティーによる不祥事のお詫びと信頼回復に向けた「政治刷新車座対話」を開催しております。車座対話は各支部党員及び県連幹部との2部構成で意見交換が行われ、党本部に対する様々な意見や要望を受け止めていただきました。

 次に、県連青年部局の活動は、3年目となる「毎月街頭行動キャラバン」を県内各地で行っておりましたが、昨年7月と8月は秋田市を中心として豪雨災害ボランティア活動を行ったほか、女性局と合同で能登半島地震被災者への募金活動を行っております。また、10月には、岩手県連青年局と「人口減少問題」などの地方が抱える共通課題をテーマとした「岩手県連・秋田県連青年局合同街頭行動キャラバン」を両県の各地で局員同士が合流して開催しております。さらに、
今月は「北朝鮮による拉致問題の解決」及び「憲法改正」などを訴えた全国一斉街頭行動を行っております。

 また、昨年12月は秋田市おいて北海道・東北ブロック青年部長・青年局長会議を開催し、会議に先立っての研修会で(株)ウェンティ・ジャパンの佐藤裕之氏から「風力発電と地域創生」についてのご講演をいただきました。

 次に、県連女性局の活動関係では、長年にわたって取り組んでいる児童虐待防止「ハッピーオレンジ運動」を実施し、児童相談所全国共通ダイヤル「189番」を広く周知する活動をはじめとする政策を訴えております。

 昨年11月の女性局常任委員会においては、秋田県第二選挙区支部長決定の報告及び女性局北海道・東北ブロック会議などの議題について県連役員と意見交換を行っております。また、本年3月に仙北市支部女性部が、「りぶるの会」を開催しており、党女性誌の「りぶる」本年6月号「アクティブ女性局通信」の紙面に仙北市の紹介とともに支部の活動が報告されております。

 次に、広報活動であります。各支部や党員と県連との直接のコミュニケーションの場として、ホームページに加え、フェイスブックなどにより各級選挙のツールとして活用するとともに、情報発信や意見交換の場を提供しているほか、党本部機関誌「自由民主」や女性誌「りぶる」の拡販に努めてまいりました。また、県議会議員の活動などを中心とした機関誌「リンク」の発行により様々な県政情報や県議会の審議内容などを提供したほか、ポスターの掲示と併せて幅広く広報
活動を展開してまいりました。

 次に、表彰関係についてご報告いたします。本年3 月17日に東京都で開催されました第91回自民党大会におきまして、本県から「谷川原宏氏(比内支部)、佐藤豊氏(由利本荘市鳥海支部)、稲葉盛栄氏(大森支部)、佐々木雅弘氏(ときわ会秋田県支部)、土田妙氏(秋田県看護連盟支部)、児玉裕一氏(大曲支部)、佐藤孝一郎氏(にかほ市支部)、橋本元英氏(秋田市支部)」の8名の皆様が、党への功労による優秀党員として、また、「大平あつ子氏(にかほ市)」が党の協力者として岸田総裁からそれぞれ表彰されました。表彰されました皆様の永年にわたる党活動へのご尽力に対し、深く感謝を申し上げますとともに、心からお祝いを申し上げます。なお、党本部推薦により優秀党員として村上文人氏(前県連事務局長)、菅原泉子氏(県連職員)が表彰されたほか、優秀党組織として秋田県連が表彰されております。

 ここで永年にわたり党の発展に多大なご貢献をなされておりました党員党友の方々が惜しくも物故されましたことをご報告申し上げますとともに、ここに生前のご功績を称え謹んで哀悼の意を表し、心からご冥福をお祈り申し上げます。

 各支部の役員をはじめとする、党員党友の皆様には、支部の総会や各種会合などの開催、党費の徴収、自民党ポスターの掲示、資料の配付などの支部活動に多大なご尽力を賜りましたことに、改めて厚く御礼を申し上げますとともに、今後とも地域に根ざした党活動を展開下さいますことを切にお願い申し上げます。

 党員党友各位におかれましては、わが党の主義、主張、政策をより一層ご理解くださいまして、党員の皆様1人ひとりが知人・友人に声をかけて頂き、党勢拡大に特段のご協力を賜りますようにお願い申し上げます。

 終わりに、党員党友皆様のご自愛と益々のご活躍をお祈りし、党情の概要報告と致します。